ビジネス英語で必要な能力をどうつける?英語の勉強について考えてみた

2020-01-23

ビジネスで英語スキルを求められた時、どうします?英会話学校ですか?聞き流しの教材ですか?ちょっと待ってください。限られたお金や時間で効率を求めるなら作戦を練ることは重要なことです。

先に結論を

・読む、書く、聞く、話すのどれが重要かをまず考える
・一度に全部を伸ばすのは無理と割り切り、優先順位を考える。結局は「話す」だよね。
・言葉はしょせんパターンマッチング、引き出しを増やそう
・口から出すのはひたすら訓練
・まずは「わかりません」が言えるようになろう
・最後は度胸

英語英語英語、生活で身に付けた帰国子女ならいざ知らず、この日本に籠っててどうやって英語力をつけるのか?
これからの世の中、英語が必要というけどさ、ぜんぜんできないんだけどどうしたらいい?

という悩みは日本人(の特に歳食った人たち)が共通に持っていることだと思います。さて、どうするか。

お金と時間があるなら現地に行く

当然でしょう。生活に必要ですからどうにかするでしょうし、その過程で身につきます。問答無用で海外赴任、というパターンはこの部類ですね。四苦八苦するでしょうが、究極的な効率で身に付くはずです。

大半の人には関係ないことでしょうけど。

日本にいたままで、さてどうする?

お金が有り余っているなら、英会話学校にいきましょう。それも毎日。お金あるんだからできるでしょ?仕事で必要なんだったら、時間はやりくりするでしょ。

乱暴ですが、ネイティブとずっとやりとりしていれば擬似留学体験ですよ。

これも普通は無理でしょ。現実的じゃない。

読む、書く、聞く、話すのどれが重要かをまず考える。

質問です、あなたは英語力のうち、読む、書く、聞く、話すのどれを伸ばしたいですか?

英語ができない人の多くはこう答えます。「全部」と。

その考え方をまず捨てましょう。それを実現するためには現地住まいをしない限り無理です。現実をわかっていない。

言葉には大きく分けて、読む・書く・聞く・話すの4要素があります。ビジネスの場において、読む・書くは時間さえかければ、そしていろいろ調べればどうにか対応できる人が多いでしょう。だってそれこそ中学からやってきた受験英語で対応できる範囲ですから。

一度に全部を伸ばすのは無理と割り切り、優先順位を考える。結局は「話す」だよね。

ビジネス英語スキル、と言った場合の多くは言いたいことが言えない、つまり「話す」ができないから困ってるという方が大半でしょう。

「聞く」ももちろん重要です。でも、考えてみてください。街を歩いている外人が話しかけてきた時、私たちがわかるようにわかるように言い換えたりゆっくり話したりしますよね?つまり、こちらが理解できるように向こうが対応してくれるケースが多いのです。これはビジネスでも同じです。

でも、自分の考えを口にするのはすべて自分の力です、能力です、度胸です。それは周りではどうにもできないのです。
ということで、伸ばしたいスキルは「話す」ことだと定めましょう。

言葉はしょせんパターンマッチング、引き出しを増やそう

「聞き取れない言葉は話せない」「話せない言葉は聞き取れない」いろいろ言われていますね。理屈はいいんです。何からはじめるか、です。

話すとはどういうことか?考えをまとめて口にする応用編はおいといて、「こんにちわ」"Hi", “Hello" と話しかけられた時、いちいち文書考えて返事しますか?反射的に言葉を発するでしょう、脳で考えずに。それがゴールなんですよ。

日本人として日本語の言い回しは長い人生の中で何度も聞き、何度も使いながら身に付けました。同じことをやりましょう。英語にだって特有の言い方、言い回しがあるわけで、それをたくさん覚えて、状況に応じて使えるようにすればいいのです。つまり状況に応じた適切な表現をただ口にするだけでいいわけで、どう答えようとか考えなくてもいいようにしてしまうのです。まずはこれを目指しましょう。

まぁ理屈はそうですが、どうやってやるか?

英会話学校ですか?多くの学校ではテキストがあり、その中にはあるシーンでの表現が書かれていて、それを使い・応用して口に出すということをしますよね。悪くないです。が、圧倒的に効率が悪い。例文が少なすぎるのです。1年通うとして、どれだけの場面、どれだけの英文に触れられるでしょうか?そんなスピード感でいいのですか?

宣伝する気はないですが、私は「六○塾」というものを2年ほどやりました。当時数万円の投資で数百の例文を手に入れました。効率は抜群です。ここは以前はかなりお手頃な価格でしたが、今見たらコンテンツが充実する代わりに、料金がなんと10倍になっていました。再入学は断念しました。(なので、今、解はないです。ごめんなさい。)

口から出すのはひたすら訓練

引き出しにどんなに使える表現が入っていても、それが必要な時に取り出して使えなければ宝の持ち腐れということになります。知っていることと、使えることは別なのです。

これは訓練あるのみですね。六○塾の方も言っていますが、英会話学校にもし逝くのだとしたら、新しいことを学びに行くのではなく、覚えたフレーズの実践のために行く場にしようということです。例文が実際に使えるかどうかは使ってみるしかないんです。でも日本にいたら普段そんなチャンスないし. . . という場合に学校を使え、ということですね。ただ、そのために馬鹿高いお金を払うのか?ということで。

そんな時に便利なのが、ネットです。チャットでもいい、流行りのSkypeでもいい、しゃべりまくっていろんなフレーズを瞬時に引き出す訓練をひたすら続けるのが安くて効率がいい方法だと思います。

ちなみに私はこの段階です。英会話のプロではありませんが、便利な表現を使えるように訓練し続けている状態です。

ただ、引き出しにたくさん入っていればいるほど、覚えた表現に出会う確率は高くなり、運良く耳にした時はニヤリとします。もちろん既に意味はわかってますからいちいち考えません。これは新鮮。というか、勉強の成果を実感する瞬間です。こういう瞬間が「英語脳状態」なんだと勝手に考えています。

まずは「わかりません」が言えるようになろう

個人的には、これができるようになることが学習の目安かなと思います。

本当に英語がわからない時、曖昧に適当に頷いていませんか?で、「質問ある?」とか「わかった?」と聞かれると、わかんなくてもOK, OKとか適当に答えてしまいます。まずいと思っていても、その場を逃れることが優先しちゃうんですよね。以前の私はそうでした。

そんなの聞けばいいじゃん、と軽く言うことなかれ。言っていることの全てがわからないので、何をどうやって聞いたらよいのかわからない、という状態ですよ。仮に「わからない」と答えると、「何が?どこが?」と聞き返され、「全部」なんていえるはずはないので、適当にお茶を濁すようになります。(というより私はそうだった)

そこから一歩進みましょう。「xxxがわからない」と具体的に返答できるようになることを目標としましょう。それができるようになった瞬間におそらく世界が変わります。

その先には 「もう一度説明して欲しい」とか「今のことは、こういうこと?」という返答ができるようになり、そう答えると相手の目が俄然変わります。自分の話を理解しようとする人にはだれだって優しくなるし、説明に力だって入りますよ。アーハー、とかアホみたいに繰り返してわかったふりするんじゃなくて、能動的な発言ができるようになりましょう。特に継続的に付き合うビジネスの相手なら印象変わるはずです。

最後は度胸

そうは言っても、実際に外人と向き合うと、頭真っ白になります。どんなに訓練してあっても、舞台本番でセリフが飛ぶように、全く言葉が出なくなることだってあります。

こういうのは知識や訓練で克服できないことですから、その時は開き直るしかないと思ってます。英語が話せないことを恥じる必要はなく、むしろ、日本人なんだからわかりやすく説明しないお前の方がが悪い、くらいに思って望むといいだろうと思います。というより、自分にいつも言い聞かせてます。なかなか難しいですがね。もちろんこれはネイティブに対して言えることで、できないもの同士だったら諦めて文字とかにしましょう。間違えたら大変なので。

そのモチベーションを保つためにやっぱり普段からの実戦は必要だと思っています。どんなに面倒だと思っても、週に1回や2回は英語でのコミュニケーションを継続しましょう。毎日やれれば理想ですが、私はその程度が限界ですがね。(毎日ではとても神経が持たない)

まとめ

いろいろ書きましたが、専門家でもない限り、英語なんぞコミュニケーション手段でしかありません。世界共通後と割り切って接しましょう。

ネイティブを目指す必要もありません。世界各国の人が話す英語は方言だらけであり、そんな世界で仕事をしていくんですから、完璧である必要なし。勉強と捉えると嫌になりますが、ツールだと思えば少しは頑張れるのでは?

私も道半ばです。でもわからないことを「わかんない」という度胸をつけることだけはできています。まずはそれでいいじゃないですか。これからも一緒に頑張りましょう。

※ 上記の内容は私の勝手な考えです。異論はあるでしょう。そういう方はどうぞご自身の信念で進んでください。邪魔はしません。